長男（ちょうなん）は何（なに）をするにも遅（おそ）くて、私（わたし）はつい腹（はら）が立（た）つことがあります。
　よく見（み）てみると、パジャマをたたむ時（とき）はしわを良（よ）く伸（の）ばし左右（さゆう）がぴったりと合（あ）うようにたたみます。勿論（もちろん）私（わたし）がたたんだものとはまるで違（ちが）います。パジャマだけでなく何（なに）をするにも時間（じかん）を掛（か）けて丁寧（ていねい）にやります。時々（ときどき）「そこまでやるか、いい加減（かげん）にしろよ」と思（おも）いますが冷静（れいせい）に考（かんが）えてみると長男（ちょうなん）がやった事（こと）の方（ほう）が心（こころ）がこもっていて暖（あたた）かみを感（かん）じます。
　私（わたし）は日々（ひび）時間（じかん）に追（お）われ、やるべき仕事（しごと）を終了（しゅうりょう）させる事（こと）だけが目的（もくてき）となってしまい、大切（たいせつ）な物（もの）を忘（わす）れているような気（き）がします。これからは、目（め）の前（まえ）のひとつひとつのなすべき事（こと）を、一所懸命（いっしょけんめい）に心（こころ）を込（こ）めて行（おこな）っていきたいと思（おもい）います。
　　　ありがとうございました。